中国・韓国外相が電話会談 日中韓の政府間協議に協力で合意

中国の王毅外相と韓国のパク・チン外相が電話で会談し、日本と中国、韓国の3か国による政府間協議に協力していくことで合意しました。4年前から開かれていない日中韓3か国による首脳会議の開催に向けて、今後、調整が進むのかが焦点です。

中国の王毅外相と韓国のパク・チン外相は31日、電話で会談しました。

中国外務省によりますと、この中で王外相は「中韓両国は友好と協力の正しい方向を堅持し、外部からの干渉を防がなければならない」と述べ安全保障分野でアメリカとの連携を強める韓国をけん制しました。

その上で、日本と中国、韓国の3か国について「協力を推し進めるため、韓国が積極的な役割を果たすことを支持する」と強調したということです。

これに対し、韓国外務省も、双方が日中韓3か国による政府間協議に緊密に協力していくことで合意したとしています。

日中韓3か国の首脳会議は、日韓関係の冷え込みや新型コロナウイルスの影響などで4年前の2019年12月以来、開かれていませんが、議長国を務める韓国の駐米大使は先月29日、年内に開催できる可能性があるという認識を示していました。

一方、日中両国は、東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を薄めて海に放出する措置をめぐり関係が悪化していて、日中韓3か国による首脳会議の開催に向けて、今後、調整が進むのかが焦点です。