中国 IT大手の百度 生成AIサービスを一般公開

中国のIT大手「百度(バイドゥ)」は生成AIのサービスを31日から一般に公開しました。当局が厳しく規制するなか、利用者にとってどこまで魅力的なサービスを提供できるかが注目されます。

中国のネット検索最大手「百度」は、独自に開発した生成AIサービス、「文心一言(ぶんしんいつげん)」、英語名で「アーニーボット」を31日から一般に公開しました。

アメリカの「ChatGPT」と同じように利用者からの質問に対話するように回答できるとしています。

一方、中国では、政府がSNS上の言論などネット上のサービスを規制していて、AIが作成する文章や画像などは社会主義の価値観を反映しなければならないとしています。

百度のサービスで、1989年に起きた天安門事件について尋ねると「この問題については関連する情報を持っていません」などと表示され、具体的に回答されませんでした。

中国では、過去にはIT大手「テンセント」が提供していたサービスが中国共産党を批判したことで話題となり、停止に追い込まれたケースもあります。

当局が厳しく規制するなか、利用者にとってどこまで魅力的なサービスを提供できるかが注目されます。