ウクライナ キーウ 今春以降 最大規模攻撃 ロシアによる報復か

ロシア国内では、無人機による攻撃が相次ぐ一方、ウクライナの首都キーウにも、ことしの春以降で最も大きな規模とみられる攻撃がありました。キーウへの攻撃についてロシアによる報復だった可能性が高いとの見方も出ています。

ロシア国内では無人機による攻撃が相次いでいます。

29日から30日にかけて6つの州で無人機による攻撃があり、このうち北西のプスコフ州では軍用飛行場に駐機してあったイリューシン76型輸送機4機が損傷したなどと国営メディアが伝えています。

また31日、ロシア国防省は首都モスクワ郊外で無人機による攻撃が仕掛けられたものの、破壊して阻止したと発表し、ウクライナ側によるものだと主張しています。

イギリス国防省は31日、ロシアは今月、25件の攻撃を受け、そのほとんどが無人機によるものだったと指摘しました。

そのうえで「無人機の多くは、目標に到達しており、ロシアは防空態勢を見直しているとみられる」との分析を示しました。

一方、ロシア軍は30日、ウクライナの首都キーウに対して集中的な攻撃を行い、市当局によりますと2人が死亡し、3人がけがをしたということです。

そのうえで、ことしの春以降で最も大きな規模の攻撃だったとしています。

この攻撃についてアメリカのシンクタンク戦争研究所は30日「モスクワとプスコフ州への攻撃に対する報復であった可能性が高い」と分析しています。