インドネシアと米中心 合同軍事演習始まる 過去最多15か国参加

インドネシアとアメリカが中心となって行う合同軍事演習が始まり、ことしは全体で過去最多の15か国が参加して、インド太平洋地域の安全保障関係の強化につなげるねらいです。

この軍事演習は16年前から毎年行われてきたもので、31日はジャワ島東部のインドネシア海兵隊の訓練所で開会式が開かれました。

ことしはインドネシアとアメリカ、それにオブザーバーを含めて過去最多の15か国、合わせておよそ5000人が参加します。

最近は、海軍や空軍も含め規模が拡大していて、日本の陸上自衛隊も去年に続き参加します。

自衛隊はインドネシアとアメリカに次ぐおよそ280人を派遣し、9月からオーストラリア、シンガポール、イギリスを加えた6か国で島しょ部の奪還作戦を想定した訓練にあたる予定です。

インドネシアを含む東南アジアは各国が重視するインド太平洋地域の中心にあり、多国間で地域の安全保障関係の強化につなげるねらいです。

陸上総隊司令部の上田和幹幕僚長は「日本をとりまく安全保障環境は非常に厳しさを増しており、普遍的な価値や安全保障上の利益が共通する国と連携を深めることは極めて重要だ」と述べ、今回の軍事演習の意義を強調しました。