南アフリカ ヨハネスブルクで建物火災 死者60人超か

南アフリカの最大都市ヨハネスブルクで、31日未明、建物から火が出て燃え広がり、市当局はこれまでに60人以上の遺体が発見されたと発表しました。

市当局や地元メディアによりますと31日午前1時過ぎ、ヨハネスブルクの中心部にある5階建ての建物から火が出て燃え広がったということです。

消防が消火活動に当たり、市当局は、これまでに焼け跡から63人の遺体が発見され、43人がけがをしたと発表しました。

火事があったのは、セントラルビジネス地区と呼ばれる、かつては企業のオフィスビルなどが立ち並びヨハネスブルクの中心地としてにぎわった場所です。

しかし、1980年代後半から急速に治安が悪化していき、企業の撤退などが相次いで空きビルとなる建物が増えていました。

市当局によりますと、火事があった建物も持ち主が放棄し、そのあと、ホームレスの人たちなどが不法に建物に入り、住んでいたということです。

消防や警察は、救助活動を続けるとともに火事の原因を調べています。