7~8月に猫の保護増える 3割余に熱中症の症状が 長野

厳しい暑さが続く中、長野市保健所では、7月から8月にかけて猫の保護が増えていて、このうち3割余りに熱中症の症状がみられています。こうした猫を減らすために、保健所は、地域の人が費用の助成制度を活用して、野良猫の不妊去勢手術に取り組むことなどを呼びかけています。

長野市保健所によりますと、餌を与えられて栄養状態がよくなった野良猫が繁殖したことなどから、7月から8月にかけて保護した猫は合わせて61匹に上り、去年の同じ時期と比べておよそ1.9倍に増えています。

このうち、口を開けて呼吸したり体温が高くなっていたりする熱中症の症状がみられる割合は、去年の同じ時期のおよそ6%から、ことしはおよそ32%に増加していて、ことしの夏の厳しい暑さが影響しているということです。

長野市保健所は、猫の保護を減らすためには数を適切に管理する必要があるとして、日頃野良猫に餌を与えている地域の人が費用の助成制度を活用して、猫の不妊去勢手術に取り組むことなどを呼びかけています。

長野市保健所動物愛護センターの笠原和浩所長は「抵抗力のない子猫が熱中症で保護されている。野良猫を責任を持って管理してほしい」と話しています。