ネット証券大手2社 国内株式の取り引き手数料を無料に

インターネット証券の最大手2社が国内の株式の取り引きの手数料を無料にすると発表しました。来年1月に優遇税制「NISA」が拡充されるのを前に、将来の資産形成に向けた関心が高まっていて、証券会社の間で顧客の獲得競争が激しくなっています。

ネット証券最大手のSBI証券は31日、国内の株式の売買手数料を9月30日の発注分から無料にすると発表しました。

また、楽天証券も、ことし10月1日から株式の売買手数料を無料にすることを発表しました。

これまで2社は、1回の注文ごとに手数料がかかるプランでは、取引金額に応じて、1回の注文につき55円から1070円の手数料を設定していましたが、個人投資家を対象にした優遇税制「NISA」が来年1月から拡充されるのを前に、さらなる個人投資家の獲得につなげたい考えです。

このほかのネット証券でも、25歳以下の利用者について株式の売買手数料を無料にするなどの動きがあり、証券会社としては手数料を抑えたり無料にしたりする一方で、収益の確保をどう図るかが課題となっています。