滝山病院に厚労省が2度目の指導 診療報酬に問題か 東京 八王子

看護師による入院患者への暴行事件が起きた東京 八王子市の精神科病院「滝山病院」に対し、31日、厚生労働省が東京都などと指導に入ったことがわかりました。国による指導は2度目で、診療報酬をめぐる問題がなかったかどうか、さらに調べるものとみられます。

東京 八王子市の精神科病院「滝山病院」ではことし2月、入院患者への暴行事件が発覚し、これまでに看護師ら5人が逮捕や書類送検され略式起訴されていて、東京都は病院に改善命令を出すとともに、希望する患者の転院や退院の支援を行っています。

31日は厚生労働省が国民健康保険法などに基づき、東京都や八王子市などと共同で指導を行い、午前10時ごろ、職員ら20人余りが病院に入っていきました。

滝山病院については「診療報酬をめぐって不正がある」といった情報提供があったことなどから、ことし5月にも厚生労働省などが指導に入っていて、今回が2度目の立ち入りになります。

31日の指導ではレセプト=診療報酬明細書とカルテの記載との整合性などをさらに詳しく調べるものとみられます。

滝山病院は都の改善命令を受けて、「第三者委員会」による虐待の原因究明や「虐待防止委員会」による再発防止策の検討を進めています。