台風11号 9月2日にかけて強い勢力で沖縄接近へ 早めの対策を

台風11号は、沖ノ鳥島の近海を西寄りに進み、9月1日から2日にかけて強い勢力で沖縄県に接近する見込みです。台風の接近に備えて早めに対策をとるようにしてください。

気象庁によりますと、台風11号は暴風域を伴いながら沖ノ鳥島の近海を西寄りに進んでいます。

台風はこのあと発達しながら西寄りに進み、9月1日から2日にかけて強い勢力で沖縄県に接近する見込みです。

このため、沖縄本島地方と先島諸島では2日にはうねりを伴って大しけとなる見込みです。

また、風も強まり、先島諸島では1日は非常に強い風が吹き、2日は走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹くと予想されています。

1日の最大風速は、
▽先島諸島で23メートル、
▽沖縄本島地方と大東島地方で18メートル、
最大瞬間風速は、30メートルから35メートルと予想され、
2日は先島諸島で
▽最大風速が30メートルから40メートル、
▽最大瞬間風速は40メートルから60メートルに達する見込みです。

先島諸島では2日は不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど安全を確保するようにしてください。

また、大潮の時期で潮位が高く、台風が近づく際には高潮による浸水などにも注意してください。

台風の接近に伴って雨も強まる見込みで、沖縄県では2日にかけて雷を伴った激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。

2日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、100ミリから150ミリ、翌3日の夕方までの24時間にも100ミリから150ミリの雨が降ると予想されています。

気象庁は、沖縄県では1日は高波に警戒し、2日は暴風にも警戒するよう呼びかけています。

バスケW杯 PV会場でモニター撤去

台風11号の接近を前に、沖縄県内の各地で暴風への備えが進められています。

沖縄県では、現在、バスケットボール男子のワールドカップが開催されていていて、那覇市の奥武山公園にあるパブリックビューイングの会場では、暴風に備え、大型モニター2台が撤去されました。また、会場内で列を整えるための柵も片づけられました。

FIBA=国際バスケットボール連盟は、観客やスタッフの安全を考慮した結果、31日と1日の2日間、県内3か所の会場で予定されたファンのための催しをすべて中止するということです。

2日以降については、台風の進路などを見て判断するとしています。

また、那覇市の国際通りでは、ビルの工事現場に設置された防護ネットが強風であおられないよう、工事関係者がネットをたたんでロープで固定する作業に追われていました。

一方、今月初旬の台風6号でアーケード街の屋根がところどころ破れた那覇市の平和通り商店街では、まだ破れたままになっているところもあり、働く人たちは続けざまに接近する台風に疲れた様子でした。

ドライフルーツを販売している会社の社長は「アーケード街の屋根はこれまでの台風でも何度か破れているため、保険が適用されにくくなっていて、修繕費用のやりくりが難しくなっています。台風が早く過ぎ去るのを待つしかありません」と話していました。

台風12号 9月2日夜~3日 小笠原諸島に接近の見込み

一方、台風12号は南鳥島の近海を北へ進んでいて、9月2日の夜から3日にかけて東京の小笠原諸島に接近する見込みで、今後の情報に注意してください。