中国で日本人男性起訴 スパイ行為などとみられる疑いで拘束

中国の上海でおととし、当局にスパイ行為などとみられる疑いで拘束され、その後逮捕された日本人男性が8月、起訴されたことがわかりました。

起訴されたのは、おととし12月、中国の上海で拘束され、当時、スパイ行為などの疑いが持たれたとみられていた50代の日本人男性です。

男性は去年6月に逮捕され、上海にある日本総領事館が8月中旬に起訴されたことを確認したということです。

当局による手続きが進められたことになりますが、日本政府関係者によりますと、中国側は今回、起訴された具体的な内容について明らかにしていないということです。

中国では2014年に「反スパイ法」が施行されて以降、日本人がスパイ行為に関わったなどとして当局に拘束されるケースが相次いでいて、日本政府関係者によりますと、これまでに少なくとも17人が拘束されているということです。

このうち、9人が中国の裁判で実刑判決となり服役しましたが、裁判は非公開で、中国側はどのような行為が法律に違反したのか明らかにしていません。