バスケットボール男子のワールドカップは、オリンピック出場権をかけて32チームが出場し、1次ラウンドでは4チームずつに分かれて、総当たりで対戦します。
27日、フィンランドに逆転勝利を収めてここまで1勝1敗としている世界36位の日本は、29日の1次ラウンド最終戦で、世界3位のオーストラリアと対戦しました。
日本は第1クオーター、ジョシュ ホーキンソン選手が高さを生かし、スリーポイントシュートも決めて得点を重ねますが、相手のディフェンスに苦しみ、シュートがなかなか決まりませんでした。
17対25とリードされて迎えた第2クオーターも、相手の高さとスピードある攻撃を止められず、35対57と大量リードを奪われて、試合を折り返しました。
第3クオーターは富樫勇樹選手と渡邊雄太選手が連続でスリーポイントシュートを決めるなど反撃を見せて17点差に点差を縮めました。
第4クオーターも渡邊選手と富樫選手のスリーポイントシュートなどで一時、13点差に迫る粘りをみせましたが、最後まで攻撃の手を緩めなかった相手に押し切られ89対109で敗れました。
日本はホーキンソン選手が33得点、渡邊選手が24得点を挙げて意地を見せましたが、世界の強豪に及びませんでした。
この結果、日本は2次ラウンド進出を逃し、31日から始まる17位から32位を決める順位決定戦でオリンピック出場権が得られるアジア1位を目指します。
バスケ男子W杯 日本はオーストラリアに敗れる 順位決定戦に
オリンピックの出場権がかかるバスケットボール男子のワールドカップで、日本は1次ラウンドの最終戦で世界ランキング3位の強豪、オーストラリアに89対109で敗れました。この結果、日本は1次ラウンドを1勝2敗で終えて、17位から32位を決める順位決定戦に回り、オリンピック出場権が得られるアジア1位を目指します。
ジョシュ ホーキンソン「絶対にアジア1位になる」
オーストラリア戦で、チーム最多の33得点を挙げたジョシュ ホーキンソン選手は「オーストラリアは強いチームだが、日本は最後まで頑張った。この試合には負けたが、絶対にアジア1位になる。残りの試合はもっと頑張りたい」と話していました。
トム・ホーバス ヘッドコーチ「次はもっと日本のバスケ見せる」
バスケットボール男子のワールドカップで、順位決定戦に回ることになった日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチは「難しい試合だったが、いろいろなディフェンスを試した。試合の出だしがちょっと足りなかったが、後半の得点は勝ったので、次の試合は絶対に勝つ。日本のベストなバスケットはできていないので、次はもっと日本のバスケットを見せる」と前を向いていました。
パリオリンピック出場権 獲得までの道のりは
バスケットボール男子のワールドカップは来年のパリオリンピックの出場権がかかっています。
アジアからは世界ランキング36位の日本のほか、世界22位のイラン、世界27位の中国、世界33位のヨルダン、世界40位のフィリピン世界43位のレバノンの合わせて6チームが出場していてこの中で1位になると来年行われるパリオリンピックの出場権を獲得できます。
大会では勝つと勝ち点2、負けると勝ち点1が与えられ、ここまで1次ラウンド2試合を終えて、日本が1勝1敗で勝ち点3、ほかの5チームはいずれも2連敗で勝ち点2となっています。
29日の最終戦で、日本は敗れて勝ち点4となり、フィリピンとレバノンも敗れたため、勝ち点3となりました。
残りのアジア勢3チームの最終戦は30日に行われます。
勝ち点が並んだ場合は直接対決の勝者が上位になり、直接対決がない場合は▽得失点差、▽総得点、▽世界ランキングの順番で順位がつけられることになっています。
この大会では各大陸の上位7チームがオリンピックの出場権を獲得し、それ以外のチームは来年開催される世界最終予選への出場権獲得を目指すことになります。
日本はアジアで1位になれなければ、オセアニアを含むアジア勢で2位となるか、オリンピックや世界最終予選の出場権を得たチームと開催国のフランスを除いて、上位16チームに入れば世界最終予選に進むことができます。