東証 三栄建築設計に違約金求める 元社長が暴力団員に金銭供与

東証のプライム市場に上場する不動産会社「三栄建築設計」の元社長が暴力団員に金銭を供与していた問題で、東京証券取引所は投資家の信頼を損ねたとして、違約金1000万円を会社に支払うよう求めると発表しました。

東京証券取引所の最上位のプライム市場に上場する「三栄建築設計」は創業者の元社長が暴力団員におよそ190万円を渡したとして、ことし6月、東京都公安委員会から都の暴力団排除条例に基づき、利益供与をしないよう勧告を受けました。

そして会社は今月、弁護士でつくる第三者委員会がまとめた調査報告書を公表しました。

これを受けて東京証券取引所は上場規程に基づき株主や投資家の信頼を損ねたとして、会社に違約金1000万円の支払いを求めると29日、発表しました。

東証によりますと、元社長が意図して暴力団員と継続的に交流していたのに、2011年の新規上場などに関する審査で、反社会的勢力との交流はないとする虚偽の確認書が提出されていたとということです。

「三栄建築設計」は「全てのステークホルダーの皆様に大変申し訳なく思っています。厳粛に受け止め粛々と対応します」とコメントしています。

「三栄建築設計」をめぐっては、不動産大手の「オープンハウスグループ」が買収する方針を発表しています。