アルゼンチン外相 岸田首相と面会 処理水対応で理解と支持

岸田総理大臣は、日本を訪れているアルゼンチンのカフィエロ外相と面会し、東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出について、科学的根拠に基づく安全性などを説明したのに対し、カフィエロ外相からは、理解と支持が示されました。

面会は29日午後、総理大臣官邸で、およそ20分間行われました。

この中で岸田総理大臣は、福島第一原発にたまる処理水の海洋放出について、IAEA=国際原子力機関の報告書で「国際的な安全基準に合致している」とした結論が出されたことを伝えました。

そのうえで、今後も国際社会に対し、高い透明性を確保しながら科学的根拠に基づく説明を続けていく方針を示したのに対し、カフィエロ外相からは理解と支持が示されました。

また岸田総理大臣が、アルゼンチンがリチウムなどの重要な鉱物資源の供給国であることも踏まえ、125周年を迎えた両国間の外交関係の強化を呼びかけたのに対し、カフィエロ外相は、資源分野を含めた協力を進めたいという考えを示しました。