体操 世界選手権が来月開幕 女子日本代表が練習を公開

パリオリンピックの出場権をかけた体操の世界選手権が来月開幕するのを前に、女子の日本代表が練習を公開し、エースの宮田笙子選手が「自分らしく楽しむことを忘れずメダルを獲得したい」と意気込みを語りました。

9月30日、ベルギーで開幕する体操の世界選手権は来年のパリオリンピックの団体総合の出場権がかかる大会です。

女子は、すでに出場権を獲得している国を除く上位9位以内に入れば出場権を獲得できます。

女子の日本代表は、世界選手権に向けて東京 北区のナショナルトレーニングセンターで合宿を行っていて、29日、練習が報道陣に公開されました。

このうち、去年の世界選手権で種目別の平均台で銅メダルを獲得し、個人総合で8位に入ったエースの宮田選手は、一番のポイントになるという「段違い平行棒」で強化してきた手放し技を決めるなど、安定感のある演技を披露し、順調な調整ぶりを見せていました。

また、NHK杯で2位に入り、初めての世界選手権代表を決めた15歳の岸里奈選手は、得意のゆかで2回宙返り2回ひねりのH難度の大技「シリバス」など、難度の高い技をこなせる期待の若手です。

岸選手は、29日は高難度の技は行いませんでしたが、細かい動作の一つ一つを入念に確認していました。

練習後、宮田選手は「けがもよくなってきたのでさらにここから上げていきたい。エースとして自分らしく楽しむことを忘れずにみんなを引っ張っていきメダルをねらいたい」と意気込んでいました。

日本は、去年平均台で金メダルを獲得し、活躍が期待されていた渡部葉月選手がけがで欠場することになり、厳しい状況で出場権を獲得できるかが注目されます。

大会は、9月30日から10月8日までベルギーのアントワープで行われます。