滝山病院 “患者の転院など速やかに” 福祉団体などが都に要望

看護師による入院患者への暴行事件が起きた東京 八王子市の精神科病院で、希望する患者の転院などを速やかに進めるよう福祉団体などが東京都に要望しました。

ことし2月、東京 八王子市の精神科病院「滝山病院」では、看護師による入院患者への暴行事件が発覚し、都は改善命令を出すとともに、希望する患者の転院や退院の支援を行っています。

これについて、地域の福祉団体の代表などが29日に都庁を訪れ、患者の転院などを速やかに進めるよう都に要望しました。

都によりますと、事件が発覚したことし2月以降、入院患者145人のうち、31人が転院や退院をした一方、29日時点で20人余りが家族とともに転院を希望しているということです。

また、7月末までに22人が病気を理由に亡くなったということです。

NPO法人「トモニ」の細江昌憲 代表は「都と連携して、希望者が一日も早く転院できるような形をとりたい」と話していました。

都の担当者は「病気を抱えている人が多く転院先がなかなか見つからないのが現状だが、引き続き探していきたい」と話していました。