阿波おどり「プレミアム桟敷席」問題で観光庁が聞き取り調査

徳島市の阿波おどりで提供された1人20万円の「プレミアム桟敷席」が建築基準法に違反した状態だったことを受けて、補助金を交付する予定だった観光庁は、見直しを検討するため聞き取り調査を始めたことが分かりました。

今月開かれた徳島市の阿波おどりでは、実行委員会や東京のイベント会社が企画するなどして1人20万円の「プレミアム桟敷席」が初めて導入されましたが、仮設のやぐらで設置した桟敷席への階段の幅が建築基準法の基準を満たさず、3日間、違法な状態で提供されていました。

観光庁によりますと「プレミアム桟敷席」などの阿波おどりによるインバウンドの活性化事業には、5500万円の補助金を交付することになっていましたが、今回の問題を受けて観光庁が28日、補助金を申請したイベント会社に聞き取り調査を行ったことが分かりました。

観光庁によりますと、電話で事実確認を行い、会社側は違反を認めたということです。

観光庁は今後、必要に応じて実行委員会にも聞き取ったうえで交付の見直しを検討することにしています。

実行委員会は28日付けで公式サイトに謝罪文を掲載し「現在、経緯や原因などについて確認を行っており、近日中に改めて報告する」などとしています。