大谷翔平 2試合ぶりのヒット 先制点につなげるもチームは2連敗

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がフィリーズ戦で2試合ぶりにヒットを打って先制点につなげましたがチームは敗れて2連敗です。

エンジェルスは28日、相手の本拠地フィラデルフィアで、フィリーズとの3連戦の初戦に臨みました。

右ひじのじん帯損傷を抱えながらバッターとして出場を続ける大谷選手は、2番・指名打者で先発出場し、1回、ノーアウト一塁で第1打席に入り、5球目の速球をはじき返して2試合ぶりのヒットを打ちました。

打球は、相手先発ピッチャーのすぐ脇を通ってセンター前に抜ける鋭い当たりでした。

このあと、2アウトとなって、5番・レンヒーフォ選手にタイムリーヒットが出てエンジェルスは1点を先制しました。

3回の第2打席はセンターフライ、1対1の4回、2アウト二塁三塁とチャンスで迎えた第3打席は、スリーボールとなってから申告敬遠のフォアボールで歩かされましたが、3番・ドルーリー選手のタイムリーヒットでこの回、2点の勝ち越しにつながりました。

しかし、エンジェルスは4回ウラに同点に追いつかれると、続く5回、フィリーズに2点を勝ち越されてリードを奪われました。

大谷選手は、6回の第4打席で空振り三振、8回の第5打席はファーストゴロとなって、この試合は4打数1安打フォアボールが1つで、打率が3割4厘となりました。

エンジェルスは4対6で敗れて2連敗です。

手術から復帰のフィリーズ ハーパーが大谷にエール

大リーグ屈指の強打者で今シーズン、右ひじのじん帯修復手術から復帰したフィリーズのブライス・ハーパー選手が、自身と同じく右ひじのじん帯を損傷した大谷選手にエールを送りました。

30歳のハーパー選手は、通算298本のホームランを打っている大リーグ屈指の強打者で、大谷選手がアメリカンリーグのMVP=最優秀選手を受賞した2021年は、ナショナルリーグでMVPを受賞しました。

去年11月には、右ひじのじん帯を修復する「トミー・ジョン手術」を受け、5か月余りのリハビリを経て、ことし5月に指名打者として復帰を果たしました。

7月からはファーストとしてもプレーしていますが、ひじの負担を考慮して、本来のポジションである外野では出場していません。

28日から始まったエンジェルスとの3連戦の前に取材に応じたハーパー選手は、自身と同じけがが判明した大谷選手について「彼はすでにこのけがを経験していて、これが2回目になる。史上最高の選手の一人がけがをするのは、野球界全体にとって残念なことだ。状態がひどくなく、できれば手術にならないことを願っている」と話しました。

そのうえで「彼の存在は若い世代が彼のようになりたいと努力する機会を与えている。私自身も彼が投打両方でプレーするのを見るのが大好きだし、力強く復帰し、彼らしくプレーを続けてくれることを願っている」とエールを送っていました。