ChatGPT データの安全性高めた企業向けサービスの提供開始

機密情報の管理を徹底するため、生成AIの利用を制限する企業が相次ぐ中、アメリカの企業オープンAIは、データの安全性を高めたChatGPTの企業向けのサービスの提供を開始したと発表しました。

これは、生成AIのChatGPTを開発したアメリカのオープンAIが28日、自社の公式ブログで明らかにしました。

ChatGPTをめぐっては、AIとのチャットのやりとりに機密情報を入力したことによる社外への情報流出が問題となり、IT大手のアマゾンや銀行大手のJPモルガン・チェースなどが従業員による利用を制限していると報じられるなど、情報管理が課題となっています。

今回、企業向けに提供を開始した新たなサービスでは、最新のモデルを回数の制限なく高速で使えることに加えて、企業側が入力したデータや会話がAIの機械学習に活用されることはないと強調しています。

また、チャット上の会話の内容はすべて暗号化されるということです。

オープンAIは「AIが仕事を支援し、創造性と生産性を高めることができると信じている」などとしていて、企業に特化したサービスの導入でグーグルなどIT各社とのAI開発競争にさらに拍車がかかるか注目されます。