海岸に遺体 貨物船衝突事故で不明の一等航海士と確認 和歌山

27日、和歌山県有田市の海岸で男性1人の遺体が見つかり、今月24日に和歌山県沖で起きた貨物船の衝突事故で行方が分からなくなっていた、67歳の一等航海士と確認されました。海上保安本部は、行方が分からなくなっているもう1人の乗組員について捜索を続けています。

27日午前10時半すぎ、和歌山県有田市の沖ノ島の海岸で、「砂浜にうつぶせで倒れている人がいる」と、釣りをしていた人から警察に通報がありました。

警察官が駆けつけたところ、男性1人が倒れていて、その場で死亡が確認されたということです。

現場から南西におよそ20キロ沖合の紀伊水道の海上では、今月24日、リベリア船籍の貨物船と衝突した東京の海運会社の貨物船「いずみ丸」の乗組員2人が行方不明となっていましたが、第5管区海上保安本部によりますと、遺体で見つかった男性が、このうちの1人で長崎県佐世保市の一等航海士、坂井大助さん(67)と確認されたということです。

一方、同じく行方が分からなくなっている50代の船長は今も見つかっていないということで、海上保安本部は現場周辺などで捜索を続けるとともに、事故の原因を調べています。