「ネッシー」50年ぶりの大捜索 イギリス

イギリス北部のネス湖に伝わる謎の生物「ネッシー」を見つけようと、およそ50年ぶりとなる大規模な捜索が2日間にわたって行われ、27日に終了しましたが、ネッシーの発見につながる大きな成果は得られていません。

「ネッシー」は、イギリス北部スコットランドにあるネス湖でおよそ90年前に撮影されたとされる写真をきっかけに恐竜のような長い首を持つ謎の生き物として世界的に有名となりました。

「ネッシー」の正体を解明しようと26日と27日の2日間にわたっておよそ50年ぶりとなる大規模な捜索が行われ、イギリスの公共放送BBCなどは国内外からおよそ200人のボランティアが参加したと伝えています。

主催する団体によりますと、捜索にはネッシーが発する鳴き声を拾うための装置や、熱を感知する赤外線カメラを搭載したドローンが活用されたということです。

主催者の男性は、捜索が始まる前日に4回ほど異音を聴いたものの、録音に失敗したと明かしていて、27日、AFP通信のインタビューで「きょうは天気がとてもよかったので、目撃情報はあった。まだそれが何かはわかってはいない」と話し今後収集したデータなどを分析し、発表したいとしています。

今回の捜索でネッシーの発見につながる大きな成果は、今のところ得られていませんが、ネッシーをめぐってはこれまでに1100を超える目撃情報が寄せられているということで、ネッシーの正体をめぐる論争は今後も続くものとみられます。