プーチン大統領 志願兵に忠誠義務化 政権統制下に置くねらいか

ロシアのプーチン大統領は、ウクライナへの軍事侵攻に関わる志願兵などに対して国家への忠誠を誓うことを義務づける大統領令に署名しました。国防省と対立していたプリゴジン氏が自家用ジェット機の墜落によって死亡し、ワグネルをはじめ民間軍事会社などの戦闘員を政権の統制下に置くねらいがあるとみられます。

ロシアの、連邦捜査委員会は27日、DNA鑑定などの結果、ことし6月に武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏の死亡が確認されたと明らかにしました。

イギリス国防省は25日、プリゴジン氏の死亡について「ワグネルに対し深刻な不安定化を確実にもたらすことになる」と指摘し一気に弱体化すると分析していました。

ロシアのプーチン大統領は、ウクライナへの軍事侵攻に関わる志願兵などに対して「国家への忠誠を誓い、指揮官の命令に厳格に従う」と宣誓することを義務づける大統領令に25日署名しました。

ウクライナ侵攻をめぐってはプリゴジン氏が国防省との対立を背景にことし6月、武装反乱を起こしていて、プーチン大統領としては民間軍事会社などの戦闘員を政権の統制下に置くねらいがあるとみられます。

この大統領令は、ロシア北西部でプリゴジン氏らが自家用ジェット機の墜落によって死亡した2日後に公布されています。