倉庫などで無人作業 自動運転フォークリフト 開発の動き相次ぐ

物流を担う人手不足が深刻化する中、倉庫などで無人で作業を行う自動運転のフォークリフトを開発する動きが相次いでいます。

このうちNECが開発したのは、フォークリフトを自動運転化するシステムで、カメラやセンサーなどをあとから取り付ける形で無人で作業をできるようにするのが特徴です。

位置情報などをもとに障害物を避けながら、あらかじめ設定したルートを走行し、荷物の積み降ろしなども無人で行います。

会社では、物流分野での人手不足の緩和や長時間労働の見直しにつながるとしていて、来年度に実用化する計画です。

NECのDXオファリング統括部の米竹淳一郎さんは「倉庫の現場がうまく回るようにすることと同時に、よりよい環境を作っていくことに貢献したい」と話していました。

厚生労働省によりますと、フォークリフトの運転講習の新規の修了者数は2021年度はおよそ21万2000人と、ピークの2007年度から21%減少しています。

作業の自動化への期待が高まる中、豊田自動織機や清水建設のほか、スタートアップ企業なども相次いで開発に乗り出しています。