台風9号 30日以降 先島諸島で大しけのおそれ 台風11号にも注意

非常に強い台風9号はフィリピンの東を北へ進み、今後の進路によっては沖縄県の先島諸島では30日以降、大しけとなるおそれがあり、高波に十分注意が必要です。

一方、日本のはるか南に発生した台風11号は北西へ進んでいて、今後、沖縄地方に接近するおそれがあり、最新の情報に注意してください。

台風9号 30日以降 先島諸島で高波に十分注意

気象庁によりますと非常に強い台風9号はフィリピンの東を北へ進み、今後、しだいに進路を西寄りに変える見込みです。

台風の影響で沖縄県の先島諸島ではうねりを伴ってしだいに波が高まる見込みで、今後の進路によっては30日から31日にかけて大しけとなるおそれがあり、高波に十分注意が必要です。

日本のはるか南の海上で台風11号 発生

また、28日午前には日本のはるか南のマリアナ諸島付近で台風11号が発生し、西寄りに進んでいます。

台風はこのあと発達しながら北西へ進み、31日以降、沖縄地方に接近するおそれがあり、気象庁は今後の情報に注意するよう呼びかけています。

台風10号 東北地方から遠ざかる

一方、28日の日中に三陸沖を北上した台風10号は進路を東寄りに変え、東北地方から遠ざかっています。

西~北日本 大気不安定 香川県では猛烈な雨も

西日本から北日本にかけては高気圧の周辺から流れ込む湿った空気や日中、気温が上昇した影響で28日も大気の状態が不安定になっています。

香川県ではレーダーによる解析で午後2時半すぎまでの1時間におよそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。

九州や近畿、関東などでも局地的に雨雲が発達していて、午後5時までの1時間には
▽水資源機構が奈良県御杖村に設置した雨量計で39ミリ
▽兵庫県の朝来市生野で30.5ミリのいずれも激しい雨を観測しました。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するとともに、落雷、突風、それに「ひょう」にも注意するよう呼びかけています。