古川聡さん乗せた宇宙船 ISSにドッキング成功 長期滞在始まる

日本人宇宙飛行士の古川聡さん(59)らを乗せた民間の宇宙船が日本時間の27日夜国際宇宙ステーションへのドッキングに成功し、古川さんら4人の宇宙飛行士が28日午前0時すぎ、宇宙ステーションの船内に入室して、およそ半年間の長期滞在を始めました。

古川聡さんら4人の宇宙飛行士を乗せて26日、アメリカ・フロリダ州から打ち上げられた民間の宇宙船「クルードラゴン」は、日本時間の27日午後10時16分に国際宇宙ステーションへのドッキングに成功しました。

その後、ハッチが開かれ、28日午前0時すぎに古川さんたち4人の宇宙飛行士が宇宙ステーションの船内に入室しました。

3番目に入室した古川さんは、宇宙ステーションに長期滞在中の宇宙飛行士と笑顔で抱き合い言葉を交わしていました。

このあと滞在中の7人の宇宙飛行士と今回到着した4人が勢ぞろいして歓迎セレモニーが開かれ、古川さんは「仕事場である国際宇宙ステーションに着きました。すばらしい国際クルーのなかで確実に仕事をしていきたいと思います」とあいさつしました。

59歳の古川さんは今回が2回目の宇宙飛行で、ことし3月、地球に帰還した若田光一さんと並んで日本人として最高齢での宇宙飛行となり、国際宇宙ステーションにおよそ半年間滞在し、さまざまな科学実験を行う計画です。

永岡文科相 “わが国の宇宙開発の意義 発信を”

永岡文部科学大臣は「ISS=国際宇宙ステーションへの長期滞在のスタートを喜ばしく思います。古川氏には引き続きわが国の宇宙開発の意義を国民や世界の皆さんにしっかり見えるような形で発信していただくとともに、有人宇宙開発・利用のさらなる進展に貢献していただけることを期待しています。また、約半年の滞在後に、搭乗員の方々と無事に帰還されることを願っています」という談話を発表しました。