中国「恒大グループ」最終赤字6600億円に 6月までの半年間決算

経営危機に陥り、今月、債務の再編を進めるためとして、アメリカの裁判所に連邦破産法の適用を申請した中国の不動産大手、「恒大グループ」は、ことし6月までの半年間の最終赤字が日本円でおよそ6600億円にのぼったことを明らかにしました。

中国の不動産大手、「恒大グループ」は中国政府の規制強化などの影響でデフォルト=債務不履行に陥り、今月17日には、債務の再編を進めるためとして、アメリカの裁判所に、連邦破産法15条の適用を申請しました。

こうした中、恒大グループは27日夜、ことし6月までの半年間の決算を発表し、期間中の最終赤字がおよそ330億人民元、日本円でおよそ6600億円にのぼったことを明らかにしました。

恒大グループは、去年とおととしの2年間の最終赤字の合計が11兆円を超えていますが、この時期として3年連続となる巨額の最終赤字で、厳しい経営が続いていることが改めて浮き彫りになりました。

また、ことし6月末時点の負債総額は、2兆3882億元、日本円で47兆円余りにのぼるとしています。

恒大グループは、アメリカでの連邦破産法の適用を通じて、債務の再編を加速させ、経営再建を進める方針で、香港証券取引所に対し、停止している株式の28日からの売買再開を申請しています。

ただ、債権者との交渉は難航が予想されていて、不動産市場の低迷の長期化で、厳しい業績が続く中、再建に向けた道筋は依然、見通しにくい状況となっています。