陸上世界選手権 男子マラソン山下12位 終盤5番手も足つり後退

陸上の世界選手権の男子マラソンで、日本歴代3位のタイムを持つ26歳の山下一貴選手が40キロすぎまで5番手につけてレースを進めましたが、終盤に両足がつるアクシデントがあり、2時間11分19秒のタイムで12位となりました。

ハンガリーで開かれている陸上の世界選手権は27日、男子マラソンが行われ、日本からはいずれも2時間5分台のタイムを持つ山下選手と、30歳の其田健也選手、それに24歳の西山和弥選手の3人が出場しました。

レースはブダペスト市内のほぼ平たんのおよそ10キロを4周するコースで争われ、10キロ手前からアフリカ勢が引っ張る展開となりました。

日本勢は山下選手が先頭集団に食らいついき、30キロすぎでは一時、先頭に立つなど好位置をキープして、35キロ地点では8番手につけました。

山下選手はそこから粘りの走りで前を追いかけ、40キロの地点では5番手まで順位を上げました。

ところが、40キロすぎで左足のふくらはぎがつるアクシデントがあり、1回立ち止まるとすぐに走り出したものの、今度は右足がつって再び立ち止まりました。

それでも山下選手は最後まで走りきり、ラスト2キロ余りで7つ順位を落として2時間11分19秒で12位となり、日本選手としてこの種目10年ぶりの入賞はなりませんでした。其田選手は2時間16分40秒で35位、西山選手は2時間17分41秒で42位でした。

優勝はウガンダの選手でタイムは2時間8分53秒でした。

山下一貴「入賞できたと思ったがなかなか難しい」

山下一貴選手はレース後、「入賞できたと思ったが、なかなか難しいですね」と悔しさをにじませました。

40キロをすぎて2回立ち止まった場面については「左足のふくらはぎがつってしまい、そのあと、それ気にしながら走っていたら右足もつってきて、いろいろなところがつった」と説明しました。

そのうえで、「また帰ってきます。次はメダル目指して頑張りたい」と気持ちを切り替えていました。