米フロリダで銃乱射 黒人男女3人死亡 容疑者の白人の男は自殺

アメリカ南部フロリダ州で白人の男が銃を乱射し、黒人の男女合わせて3人が死亡しました。司法当局は人種差別などに基づく犯罪、ヘイトクライムなどの疑いで捜査していることを明らかにしました。

アメリカ南部フロリダ州のジャクソンビルで26日、男がディスカウント店で銃を乱射し、黒人の男女合わせて3人が死亡しました。

警察によりますと、容疑者は20代の白人の男で、事件のあと自殺したということです。

地元の警察は記者会見で、「銃撃は人種差別的な動機によるものだ」と述べたうえで、容疑者が犯行前に人種差別的な動機から犯行をほのめかすような内容のメッセージを残していたと明らかにしました。司法当局は人種差別などに基づく犯罪、ヘイトクライムなどの疑いで捜査しています。

ジャクソンビルのディーガン市長は「多くの市民が悲しみに暮れ、動揺している。こうした憎悪を思いとどまらせるために、できるかぎりのことをしなければならない」と述べました。

この日、首都ワシントンでは、人種差別の撤廃を訴えたキング牧師が「私には夢がある」という一説で知られる歴史的な演説を行ってから28日で60年になるのに合わせて、大規模な集会が開かれていました。

多くの人が集まり、差別を無くそうと訴えた同じ日に、人種差別が動機とみられる銃撃事件が発生したことに衝撃が広がっています。