宇都宮市と芳賀町結ぶLRT開業 全線路新設は全国初

全国で初めて、すべての線路を新設したLRT=次世代型路面電車が、宇都宮市と隣の芳賀町を結んで26日開業しました。

LRTは、JR宇都宮駅の東口と隣の芳賀町の工業団地の14.6キロの区間を、およそ50分で結びます。

すべての線路を新設したLRTは全国で初めてで、新しい路面電車の開業は75年ぶりです。

宇都宮駅前では地元の関係者や子どもたちがテープカットをして開業を祝い、宇都宮市の佐藤栄一市長が、「誰もが自分の力で移動できる持続発展可能なまちを作るための長い取り組みになります」とあいさつしました。

このあと「出発進行」の号令がかけられると、関係者を乗せた最初のLRTが吹奏楽の演奏にあわせてゆっくりと進んでいきました。

周辺には大勢の市民などが詰めかけ、拍手を送って開業を祝っていました。

そして、午後3時からは営業運転が始まりました。

宇都宮駅では事前に整理券を受け取った人たちが乗車し、車内から手を振ったり写真撮影をしたりしていました。

2人の息子と乗った男性は「これからは買い物などの際に、車ではなくLRTを利用したいです」と話していました。

全国の鉄道に乗っているという北海道の男性は「LRTは環境に優しくて注目されているので、利用者が増えてほしいです」と話していました。