25日から沖縄県を訪れている岸田総理大臣は26日、4年前に火災で焼失し、再建工事が進む那覇市の首里城を視察したあと、地元の観光業界の関係者らと「持続可能な観光」をテーマに車座で意見を交わしました。
岸田首相 「オーバーツーリズム」対策 秋にも取りまとめる考え
海外からの観光客の増加が見込まれる中、岸田総理大臣は訪問先の那覇市で、限度を超えて観光客が押し寄せることでさまざまな弊害が起きる「オーバーツーリズム」が課題になっているとして、ことしの秋にも対策を取りまとめる考えを示しました。

この中で、出席者からは「新型コロナで減った観光客は回復しているが自然が荒らされることもある」という指摘や「持続可能な観光の実現には観光客側の協力も必要だ」という意見が出されました。
このあと、岸田総理大臣は記者団に対し「インバウンド客がさらに回復していくことが見込まれる中、観光客が集中することによって生じる混乱やマナー違反など、いわゆる『オーバーツーリズム』への懸念を重要課題と受け止めている」と述べ、ことしの秋にも対策を取りまとめる考えを示しました。
また、2031年の国立公園制度100周年に向けた記念事業として、沖縄県にある3つの国立公園の記念貨幣を来年夏に発行する考えを示しました。