インド無人探査機 搭載の「ローバー」が月面走行

インド宇宙研究機関=ISROは、世界で初めて月の南極付近への着陸に成功した無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」に搭載されていた、「ローバー」と呼ばれる車が月面を走行する様子を映した映像を公開しました。

インドの無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」は23日、月への着陸に成功しました。

無人探査機の月面着陸に成功したのはインドが世界で4か国目です。

インド宇宙研究機関=ISROによりますと「チャンドラヤーン3号」は正常に機能しているということで25日には、着陸機のハッチが開き、「ローバー」と呼ばれる車が降り立って少しずつ月面を走行する様子を映した映像が公開されました。

ISROによりますとこれまでに8メートルほど、移動したということです。

「チャンドラヤーン3号」は平たんな場所が少なく、技術的に困難とされる、月の南極付近への着陸に世界で初めて成功しました。

南極付近には、水が氷の状態で存在する可能性が指摘されていて、探査機は今後、月の表面の岩石の組成などを調査する予定です。