台風10号 週明けにかけ北寄りに進む 9号は発達し北上か 注意を

25日未明、南鳥島の近海で台風10号が発生し、週明けにかけて日本の東の海上を北寄りに進むため、伊豆諸島では波が高くなる見込みです。一方、24日発生した台風9号はフィリピンの東の海上でほとんど停滞していますが、その後発達しながら北上する見込みで最新の情報に注意してください。

気象庁によりますと、25日午前3時、南鳥島の近海で台風10号が発生し、午後6時には1時間に35キロの速さで北に進んでいます。

中心の気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで中心の北東側440キロ以内と南西側330キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

台風は、このあと北寄りに進み、27日の夜ごろには伊豆諸島で波が高くなる見込みです。

その後、暴風域を伴わないまま高気圧の縁を沿うように28日ごろかけて日本の東の海上を北上すると予想されます。

気象庁は船舶の運航や今後の情報に注意するよう呼びかけています。

一方、24日発生した台風9号は、25日午後6時にはフィリピンの東の海上でほとんど停滞しています。

中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径55キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

台風は発達しながらいったん南に進んだあと北寄りに進路を変える見込みで、沖縄では今月29日から30日にかけて波が高まり警報級の可能性となるおそれがあります。

気象庁は今後の情報に注意するよう呼びかけています。