BRICS首脳会議 新たにイランなど6か国の加盟認める

中国、ロシア、インドなど新興5か国でつくるBRICSの首脳会議は、新たにイランやサウジアラビアなど6か国の加盟を認め、3日間の日程を終えました。中国やロシアが欧米への対抗軸としてBRICSの強化を目指す中、首脳会議では新興国や発展途上国の連携を図っていくことを確認しました。

中国、ロシア、インド、ブラジルそして南アフリカの新興5か国でつくるBRICSの首脳会議は、南アフリカの最大都市ヨハネスブルクで3日間の日程で開かれました。

最終日の24日には、首脳らが共同記者会見を開き、来年からアルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、UAE=アラブ首長国連邦のあわせて6か国を新たな加盟国として認めることが決まったと発表しました。

その後、イランのライシ大統領など60か国あまりの首脳らも参加する会合が開かれ、新興国や発展途上国の立場にたった貿易や投資、それに開発の促進などで連携を図っていくことを確認しました。

中国やロシアは欧米への対抗軸としてBRICSの強化を目指していますが、インドやブラジルなどは反欧米の性格が強まりすぎることに警戒感を抱いていると指摘されています。

このため、アメリカと対立するイランや、中国への接近を強めるサウジアラビアなどが加盟することで、今後BRICSがどのような方向性を示し、国際的な影響力を強めていくのかが注目されます。