BRICS イランやサウジアラビアなど新たに6か国が加盟へ

中国、ロシア、インドなど新興5か国でつくるBRICSの首脳会議で、新たにイランやサウジアラビアなど6か国の加盟を認めることが決まったと発表されました。中国やロシアが欧米への対抗軸としてBRICSの強化を目指す中、加盟国の拡大によってどこまで影響力が強まるか注目されます。

中国、ロシア、インド、ブラジルそして南アフリカの新興5か国でつくるBRICSの首脳会議は、南アフリカの最大都市ヨハネスブルクで開かれていて、23日には首脳らによる全体会合が行われました。

この結果について、加盟国の首脳らが24日、共同記者会見を開き、議長国、南アフリカのラマポーザ大統領が「来年1月1日から、アルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、UAE=アラブ首長国連邦を新たに正式な加盟国として招待することが決まった」と発表しました。

BRICSにはこの6か国を含めこれまでに20か国余りが加盟を希望していて、今後、さらなる加盟国の拡大や協力関係の強化に向けて、協議を続けていくということです。

会見では、中国の習近平国家主席が、加盟国の拡大を「歴史的だ」とたたえたほか、オンラインで参加したロシアのプーチン大統領も歓迎の意を表しました。

中国やロシアは欧米への対抗軸としてBRICSの強化を目指していて、加盟国の拡大によってどこまで影響力が強まるか注目されます。