働きやすい介護職場環境づくりで表彰 首相“人材確保進める”

岸田総理大臣は、介護現場で働きやすい職場環境づくりを行っている事業者の表彰式で、介護人材の確保は喫緊の課題だとして、積極的に取り組みを進めていく考えを強調しました。

政府は、人手不足が深刻な介護現場の働き手を増やそうと、働きやすい職場環境づくりを行っている事業者を表彰する取り組みを今年度から始め、24日、総理大臣官邸で表彰式が開かれました。

今年度の内閣総理大臣賞には、介護ロボットやICT技術を活用して職員の負担軽減につなげ、過去6年間で常勤介護職員の離職ゼロを達成した、東京都内の介護老人福祉施設などが選ばれ、岸田総理大臣から賞状が手渡されました。

岸田総理大臣は「わが国では介護サービスの需要が高まる一方、生産年齢人口は急速に減少していくことが見込まれ、介護人材の確保が喫緊の課題となっている」と述べました。

その上で「デジタルやテクノロジーを活用した介護現場の生産性向上、多岐にわたる職員の待遇改善など、さまざまな創意工夫を通じて職員の働く環境の改善に努めてきた皆さんの取り組みを、全国に発信するとともに、介護人材確保の取り組みを積極的に進めていきたい」と強調しました。