書家 日比野光鳳さん死去 94歳 独創的な書風でかなを表現

伝統と現代性を融合させた独創的な書風でかなを表現する京都市出身の書家で文化功労者の日比野光鳳さんが23日、老衰のため亡くなりました。94歳でした。

日比野光鳳さん、本名、日比野尚さんは、1928年、書家で文化功労者の日比野五鳳さんの長男として京都市で生まれ、幼いころから父の指導を受けながら書の研さんに励みました。

同志社大学を卒業後、1967年に日展に初入選し、1997年には日展で内閣総理大臣賞を受賞したほか、1999年には日本芸術院賞を受賞しました。

伝統と現代性を融合した優雅で気品のある作風は高い評価を受け、2011年には文化功労者に選ばれました。

また、おととしには旭日中綬章を受章しました。

日展の顧問や日本書芸院の最高顧問などの要職を歴任し、書道の発展にも力を注ぎました。

家族によりますと、日比野さんは23日、京都市内の自宅で老衰のため亡くなったということです。

94歳でした。