夏休み明けの熱中症に注意 対策の徹底を全国に通知 文科省

厳しい暑さが続く中、文部科学省は、夏休み明けの時期は体が暑さや運動に慣れておらず、熱中症のリスクが高まるとして、23日に対策を徹底するよう全国に通知しました。

23日は、北日本で記録的な暑さとなり、北海道では暑さを理由に一部で臨時休校の措置をとったり、屋外での体育や部活動を休止したりする動きが相次ぎました。

また、山形県では7月、部活動を終えた女子中学生が熱中症とみられる症状で搬送され、その後、死亡しました。

こうした中、文部科学省は、特に夏休み明けの時期は、子どもたちの体が暑さや運動などに慣れていない場合があり、熱中症のリスクが高まるとして対策を徹底するよう、23日に全国の教育委員会などに通知しました。

通知では、この先も平年より気温が高くなることが見込まれるとして、
▽「暑さ指数」を活用して、熱中症の危険度を把握し、活動の実施を適切に判断することや、
▽指数からは、活動を中止する判断に至らない場合でも、児童や生徒の様子をよく観察して、熱中症の防止に万全を期すよう求めています。

このほか、
▽送迎用バスでの置き去り事故の防止の徹底や、
▽運動後は、クールダウンしたうえで下校するなど、登下校時も含めて適切な指導が必要だとしています。

そのうえで、気象状況や空調設備の有無を踏まえ、必要に応じて夏休みの延長や、臨時休校などの対応を検討するよう求めています。