小倉こども政策担当相 「医療的ケア児」の支援体制強化を

小倉こども政策担当大臣は、たんの吸引や人工呼吸器など医療的なケアが必要な子どもを通所施設や保育所などでより多く受け入れられるよう、ケアにあたる看護師の確保をはじめ、支援体制の強化を図っていく考えを示しました。

難病や障害で、日常的にたんの吸引や人工呼吸器などが必要な「医療的ケア児」が、ほかの子どもと一緒に教育を受けられるように支援することを国や自治体の「責務」とした法律が施行され、政府もことし6月に策定した「こども未来戦略方針」で、対応の拡充を掲げています。

この一環で小倉大臣は23日、東京 足立区にある「医療的ケア児」の支援施設を訪れ、利用者の家族や職員らと意見を交わしました。

この中で出席者からは、看護師が足りないこともあって、通所施設や保育所、学校では、受け入れ態勢がまだ不十分だという意見などが出されました。

このあと、小倉大臣は記者団に対し、「誰1人取り残さない社会を実現するため、支援体制を整備したい」と述べ、より多くの子どもを地域の通所施設や保育所などで受け入れられるよう、ケアにあたる看護師の確保に加え、医療関係者の巡回事業の充実など、支援体制の強化を図っていく考えを示しました。