中米議会 中国をオブザーバーに迎え入れ 中国の影響力強まる

中米諸国でつくる組織の中米議会は、これまでオブザーバーだった台湾について参加要件を満たしていないとしたうえで中国を新たに迎え入れることを決めました。

中米では台湾と断交する国が相次ぎ中国の影響力が強まっています。

中米議会は、中米の6つの国が加盟する組織の機関です。

ニカラグアの首都マナグアで21日開かれた会議では中国を新たにオブザーバーとして迎え入れる議案がニカラグアの議員団から提出され賛成多数で可決されました。

これまで中米議会には台湾が20年以上にわたりオブザーバーとして参加してきましたが、議案では、台湾が国連で主権国家として認められておらず、中米議会に参加するための要件を満たしていないとしています。

中米では、2017年以降、パナマやドミニカ共和国など5つの国が相次いで台湾と断交し、台湾と外交関係を維持しているのはグアテマラとベリーズの2か国となり、中国の影響力が強まっています。

一方、台湾も蔡英文総統がことし、グアテマラを訪問するなど外交関係の維持に努めています。