早場米を使った日本酒の新酒の仕込み始まる 高知 香美

この夏収穫されたばかりの高知県産の早場米を使った日本酒の新酒の仕込み作業が、高知県香美市で始まりました。

県内の一部の酒造会社では、夏に収穫される高知県産の早場米を使って、毎年この時期に仕込みを行っています。

このうち明治6年創業の香美市土佐山田町の松尾酒造では、22日から県産の早場米「フクヒカリ」と室戸沖の海洋深層水を使った新酒の仕込みが始まりました。

大きな釜で蒸し上がったばかりの米をもみほぐして氷で冷やしたあと、こうじなどが入った発酵用のタンクに移してゆっくりと混ぜ合わせました。

日本酒の仕込みは通常冬場に行われますが、この酒造会社では少しでも早く高知の日本酒を届けようと、夏場に仕込んでいるということです。

松尾禎之社長は「最も暑い時期での仕込みで苦労はしていますが、ことしもおいしく甘い酒ができると思います。ちょっと冷やして楽しんだり、濁り酒をサイダー割りにしたりするのがおすすめです」と話していました。

この酒造会社では、25日までに720キロの米を仕込み、9月中旬から一升瓶およそ1500本を県内の酒店やスーパーマーケットで販売する予定です。