防護服用の不織布 洋服など作る際の型紙用に販売 岐阜 美濃

新型コロナが「5類」に移行するなどして防護服用の不織布が余り始めていますが岐阜県美濃市の会社では、大量の不織布を買い取り、洋服などを作る際の型紙として販売しています。

販売を始めたのは、インターネットで洋服の生地などを販売している美濃市の会社です。

防護服用に大量生産された不織布が余り始めていることを聞き、防護服にしておよそ1万から1万5000着分に相当する幅1.35メートル、長さ4万4000メートルの不織布を縫製会社から買い取りました。

そのうえで、ことし5月から洋服やバッグを作る際の型紙としてハンドメードの作家向けに販売しています。

型紙にはコピー用紙などを使うのが一般的ですが、一度使うとしわが寄ったり破れたりすることが多い一方、不織布は丈夫で、繰り返し使えるため作家からも好評で、販売開始から3か月でおよそ1万メートル分が売れたということです。

この会社の宮嶋大輔社長は「使われない不織布は誰かが再利用しないと廃棄されてしまう。型紙として販売することで市場に戻したい」と話していました。