北朝鮮 国営航空によるピョンヤン-北京の国際線臨時便を運航

北朝鮮は、国営航空によるピョンヤンと中国の首都 北京を結ぶ国際線の臨時便を22日に運航しました。新型コロナウイルスの感染対策として、国際線はこれまですべて停止していましたが、外貨獲得も念頭に、定期便の再開に向けた地ならしとみられています。

中国の首都 北京にある国際空港には、北朝鮮のピョンヤンから来た国営コリョ(高麗)航空の臨時便が到着しました。

北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染対策として、2020年1月に国境管理を厳しくしたのに伴い、すべての国際線を停止しており、3年半ぶりの運航となります。

北朝鮮関係筋によりますと、今回は国境管理の影響で、帰国できていない外交官や留学生などを北朝鮮に帰国させるために、臨時便を飛ばしたということです。

空港では、大きな荷物を持った人たちが搭乗手続きに向かいましたが、報道陣の質問には無言でした。

また、北京に駐在していた前の中国大使のチ・ジェリョン氏とみられる男性が、VIP用の出入り口から車いすに乗って空港に入る様子も確認できました。

北朝鮮としては、国際線の定期便を再開させ、中国やロシアなど友好国からの観光客などを誘致し、外貨獲得をはかる思惑もあるとみられ、今回の臨時便の運航は、その地ならしとみられています。