大麻で大学生の検挙相次ぎ 大学で薬物乱用防止の講座 東京

日本大学アメリカンフットボール部など、大麻で検挙される大学生が相次いでいることを受けて、警視庁は、東京 町田市の大学で薬物の乱用防止を呼びかける講座を開き、大麻の危険性などを訴えました。

この講座は、大麻の危険性などを知ってもらおうと、町田市の桜美林大学で開かれ、運動部員など学生およそ430人が参加しました。

警視庁薬物銃器対策課の担当者が講師を務め、大麻の売買をSNSで行うケースが増えていて、特に若者は注意が必要だと話しました。

また、SNSなどで見られる「大麻は害が少ない」という情報は誤りだと指摘し、大麻を使用すると記憶力や学習能力の低下につながるおそれがあり、特に若年層では脳の成長を妨げる危険性もあると説明しました。

そして、大麻の使用を知人から勧められた場合は、きっぱりと断ってその場からすぐに離れるべきだとしたうえで「断ることは“空気が読めない”ということではない。本当に大切な友人なら違法薬物を誘わない。一度も手を出さないことが重要だ」と訴えました。

参加した桜美林大学アメリカンフットボール部の井上裕嗣主将は、「薬物の問題が起きれば、サポートしてくれる人たちを裏切ることになり、スポーツに打ち込める環境もなくなってしまう。ほかの大学の事件をひと事と思わずに、大麻の危険性について注意していきたい」と話していました。