カンボジア 新首相に前首相長男フン・マネット氏 新内閣発足へ

カンボジアの国民議会は22日、新たな首相として40年近く実権を握ってきたフン・セン前首相の長男のフン・マネット氏を承認し、新たな内閣が発足します。

カンボジアでは先月23日に総選挙が行われ、フン・セン前首相率いる与党・人民党が圧勝しました。

これにともないフン・セン氏は長男のフン・マネット氏に政権を引き継ぐ意向を示し、国民議会は22日長男のフン・マネット氏を新たな首相として承認しました。

また、閣僚も承認し、新たな内閣が発足します。

ただ、フン・セン氏は首相を退いた後も、与党の党首などの役職を続ける意向を示していて、政権に影響力を残すとみられています。

また、新たな閣僚はこれまでの閣僚の子どもたちなどが選ばれており、世襲による政権発足に批判も出ています。

先月、行われた総選挙でも有力な野党の参加は認められておらず、欧米諸国を中心に「公正な選挙ではなかった」などと非難の声があがっています。