仙台育英 連覇か?慶応 107年ぶりか?高校野球 決勝の見どころ

「史上7校目の連覇か」
「107年ぶりの優勝か」

夏の全国高校野球は23日に決勝が行われ、去年、東北勢として初優勝し、連覇を狙う宮城の仙台育英高校と、107年ぶりの優勝を目指す神奈川の慶応高校が対戦します。

両校は、ことし春のセンバツの2回戦で対戦していて、投手戦となったこの試合は仙台育英が延長10回タイブレークのすえ、2対1でサヨナラ勝ちしています。あれから5か月、再び甲子園で戦う舞台は決勝、その見どころをまとめました。

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《連覇をねらう仙台育英》

仙台育英 エース 高橋煌稀投手

今大会の仙台育英は、去年の決勝で優勝投手となったエースの高橋煌稀投手と、150キロ台の力強いストレートを投げる湯田統真投手を中心とした層の厚い投手陣が、初戦となった浦和学院(埼玉)との1回戦では9点を失ったものの、2回戦以降は安定感を取り戻しています。

仙台育英 湯田統真投手

▽高橋煌稀投手 10回 2失点
▽湯田統真投手 17回余 3失点

準決勝は先発の高橋投手から湯田投手につないで2失点にまとめましたが、決勝では、どのような投手起用をするのか注目です。

準決勝でツーラン 仙台育英 鈴木拓斗選手

また、打線はことし春のセンバツの3試合では長打がわずか1本でしたが、今大会はここまで5試合でホームラン5本、1試合平均の得点が9.2と好調です。

仙台育英が優勝すれば、東北勢として初優勝した去年に続いての連覇となります。連覇を達成すれば史上7校目です。

《107年ぶりの優勝目指す 慶応》

慶応は、広陵(広島)や沖縄尚学(沖縄)など前評判の高い好投手を擁するチームに打ち勝ってきました。

慶応 丸田湊斗選手

広陵との3回戦では延長10回タイブレークで3点を挙げて勝ち越し、沖縄尚学との準々決勝では2点を追う6回に6点を奪うなど、ここぞの場面での集中打が光りました。

慶応 延末藍太選手

いずれの試合も1番・丸田湊斗選手がヒットでチャンスを作って得点につなげていて、3回戦で5打点をあげた5番・延末藍太選手など中軸で返す得点パターンが目立っています。

慶応 2年生エース 小宅雅己投手

投手陣は春のセンバツで仙台育英を相手に8回1失点と好投した2年生エースの小宅雅己投手が中心で、21日の準決勝では完封勝利をあげています。

慶応は、東京に学校があった、慶応普通部として出場した大正時代の1916年の第2回大会以来、107年ぶりの優勝を目指します。

《両チーム 今大会データ》

◆仙台育英(宮城)/5試合

▽1回戦:19-9 浦和学院
▽2回戦:8-2 聖光学院
▽3回戦:4-3 履正社
▽準々決勝:9-4 花巻東
▽準決勝:6-2 神村学園

【チームデータ】
▼チーム打率:.349
▼ホームラン数:5
▼盗塁:10
▼犠打:13
▼1試合平均得点:9.2
▼1試合平均失点:4
▼チーム防御率:3.20
▼失策:9

◆慶応(神奈川)/4試合

▽2回戦:9-4 北陸
▽3回戦:6-3 広陵
▽準々決勝:7-2 沖縄尚学
▽準決勝:2-0 土浦日大高

【チームデータ】
▼チーム打率:.323
▼ホームラン数:0
▼盗塁:4
▼犠打:11
▼1試合平均得点:6
▼1試合平均失点:2.25
▼チーム防御率:2.19
▼失策:2

《今大会の勝ち上がり》

準々決勝以降