長期金利 0.665%まで上昇 9年7か月ぶりの水準

22日の債券市場では、日本国債を売る動きが強まり、長期金利は、0.665%と、9年7か月ぶりの水準まで上昇しました。

国債は、売られると価格が下がって、金利が上昇するという関係にあります。

長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは、先月日銀が金利操作のより柔軟な運用を決めてからこのところ、上昇圧力が高まっていました。

また、アメリカの長期金利はFRB=連邦準備制度理事会が政策金利を高い水準に維持するという見方を背景に21日の債券市場で、一時、15年9か月ぶりの水準に上昇しました。

こうしたことから、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは、2014年1月以来、9年7か月ぶりの水準となる0.665%まで上昇しました。

市場関係者は「日銀の金融政策を背景に市場が長期金利の上昇の余地を探る中で、アメリカの長期金利が上昇したことが影響した。当面、金利の適正な水準を探る動きが続きそうだ」と話しています。