バイデン大統領 マウイ島で被災者と面会 “要望聞き復興を”

ハワイのマウイ島で起きた山火事で、これまでに死者が115人にのぼっている事態を受けて、アメリカのバイデン大統領は現地を訪れて、被災した人たちと面会し、地元の人たちの要望を聞きながら復興を進める考えを強調しました。

8月8日に起きたマウイ島の山火事では、これまでに被害を受けた島の西部の地域の85%で捜索が完了し、死亡が確認された人は115人にのぼっています。

今も多数の行方不明者がいるとされる中、バイデン大統領は21日に現地を訪れ、まず、ヘリコプターに乗って上空から広い範囲におよぶ被災の状況をおよそ20分間、確認しました。

その後、燃えてしまった住宅街や、最も被害が大きかった場所の1つで、レストランや土産物店が立ち並ぶフロントストリートと呼ばれる通りを訪れ、FEMA=連邦緊急事態管理庁の担当者などから被害の状況について説明を受けました。

バイデン大統領は最後に、被災者や支援にあたっている地元の人たちなど、およそ400人と面会し、「どんなに時間がかかろうとも、あなたたちの意に沿う復興を成し遂げる」と述べて、マウイの人たちの要望を聞きながら復興を進める考えを強調しました。

自宅を失った女性は「バイデン大統領が、用意した原稿ではなく自分のことばで話していたことに勇気づけられました」と話していました。

また、親戚が被災したという女性は「マウイの人たちの要望に応じて復興を行うと言っていたので、有言実行を望みます」と話していました。