世界的人気の「忍者」ブラジルでセミナー「最後の忍者」実演も

アニメや映画などを通じて世界的に人気のある「忍者」について、最新の研究成果から海外の人たちにもその実像を知ってもらおうというセミナーが、南米のブラジルで開かれました。

この催しは伊賀流忍者が活躍していたことで知られる三重県とブラジルのサンパウロ州が姉妹提携を結んでことしで50周年になることなどを記念して、21日サンパウロで開かれました。

この中で、歴史上の忍者について研究を進める三重大学の教授が講演を行い、実際の忍者はふだん周囲と同じ目立たない服装をしたことや、生き延びて情報を伝えるため敵との戦いをなるべく避けようとしたことなど、一般的なイメージと異なることを説明しました。

また滋賀県の甲賀流忍術の修行をして「最後の忍者」とも呼ばれる川上仁一さんが実際の忍者が行った心身の鍛錬手法などを実演し、関心を集めていました。

参加した30代のブラジル人男性は「全身が黒ずくめでさまざまな種類の武器を持った忍者のイメージがきょうの講演で大きく変わりました」と話していました。

三重県の一見知事は「ブラジルでは仕事の能力が高い人を忍者と呼ぶそうだ。さまざまな魅力をブラジルで発信していきたい」と話していました。