ソフトバンクG傘下 半導体開発会社「Arm」 米ナスダック上場へ

ソフトバンクグループ傘下の半導体開発会社「Arm」がアメリカのナスダック市場に株式を上場する計画を発表しました。上場は9月中に行われるものと見られ、アメリカでことし最大規模の上場となる見通しです。

ソフトバンクグループ傘下のイギリスの半導体開発会社「Arm」は、アメリカのナスダック市場に株式を上場する計画を発表しました。

9月中に上場するものとみられます。

上場時の時価総額は、600億ドル以上、日本円にして8兆円を超える規模にのぼると見られていて、アメリカでことし最大規模の上場となる見通しです。

市場に売り出す株式は一部にとどまり、ソフトバンクグループが株式の多くを引き続き保有する方針です。

ソフトバンクグループは、AI=人工知能の分野で今後、高い成長が期待されるとして、Armの事業を中核にビジネスの拡大を目指します。

一方、会社はこれまで、投資先の中国のアリババグループの株式を担保に資金を調達してきましたが、ことし6月末までにほぼすべての株式を売却したことから、今後は、保有するArmの株式を新たな資金調達の手段としても活用するものとみられます。

孫正義社長は、ことし6月の株主総会で、「買収後には大枚をはたいてお金をドブに捨てたと言っていた人もいるが、いよいよArmは爆発的な成長期に入った」と述べ、今後の会社の成長性に強い期待を示していました。