背景画家 山本二三さん死去 もののけ姫などで美術監督務める

「もののけ姫」など数々のアニメーション作品で美術監督を務めた長崎県五島市出身の背景画家、山本二三さんが19日、胃がんのため亡くなりました。70歳でした。

山本二三さんは長崎県五島市出身で、中学卒業後に島を離れ、岐阜県の高校で建築を学んだあと、上京して専門学校に通いながらアニメーションの背景画の仕事を手がけるようになりました。

そして、昭和53年にNHKで放送された「未来少年コナン」で初めて美術監督を務め、その後「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」など日本を代表する数々のアニメーション作品で美術監督として背景画を手がけました。

また、平成22年からはふるさとの五島列島の魅力を広く伝えたいと教会や海辺の風景などを描いた「五島百景」に取り組み、おととしまでに100枚の作品を完成させました。

五島市によりますと、山本さんは去年の夏ごろから胃がんのため闘病生活を送っていましたが、19日、亡くなったということです。

70歳でした。