グアテマラ大統領選 中道左派政党のアレバロ氏が当選

台湾と外交関係のある中米のグアテマラで大統領選挙が行われ、決選投票の結果、中国とも友好的な関係を築くべきだと主張する、中道左派政党のアレバロ氏が当選を決めました。

グアテマラでは20日、いずれも中道左派で、国民希望党のトーレス氏と、種の運動党のアレバロ氏との間で、大統領選挙の決選投票が行われました。

その結果、1回目の投票では2番目の得票数だったアレバロ氏が有効票の6割近くを獲得し、当選を果たしました。

アレバロ氏はグアテマラで初めて民主的に選ばれた大統領の息子で、選挙では政界からの汚職の一掃や治安の回復を訴え、支持を集めました。

また、グアテマラは台湾との外交関係を維持している国の1つですが、6月のラジオインタビューでアレバロ氏は、中国との経済関係を強化したい意向を示した上で、台湾との外交関係は現状を維持する考えを示しています。

20日、記者会見で勝利宣言をしたアレバロ氏は、この問題について問われ、「われわれはどちらかを選ぶような考え方はせず、双方と協力していく」と述べ、台湾との関係を維持する方針を重ねて示しました。